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【オンアンドオンの原点を知る】人の一生涯に寄り添う事業展開

開業初日、たった2人の患者様から始まった整骨院。全力で治療を続けた結果、1週間後には20人がご来院。この経験から「目の前の人を大切にすること」が会社を成長させる力になると学びました。そして、わずか5年で5店舗まで展開することができました。ここからオンアンドオンは複数の事業を展開していきます。

未来を変えた出会い。新卒採用で見つけた「本気の仲間」。

32歳の頃、目標として掲げていた5店舗の展開を達成したのですが、私はリーダーとしての未熟さに悩み、心身ともに限界を感じた時期がありました。そこから「理念」を見直し、信頼できる仲間と共に仕事をしたいと強く思うようになりました。

その答えが、新卒採用です。
2009年、リーマンショック直後に一般大学の学生採用を始めました。就職不景気と言われる時代だったこともあり東大や東工大の学生も含め、多くの学生が集まりました。ですが私が選んだのは優秀な学校を出た学生よりも「熱量のある人材」でした。その中の1人は今でも執行役員として会社を支えてくれています。
「人の人生に関わる仕事をしたい」と熱く語り続ける彼を見て、「この仲間となら未来をつくれる」と確信しました。

この新卒採用が、オンアンドオンを整骨院だけでなく、複数の事業を展開する企業へと大きく変える転機となったのです。

整骨院から介護へ。勢いだけでは通用しなかった挑戦。

新卒採用を始めた頃、世間では介護保険が始まるということが話題になっていました。それにより、治療家の働く道というのは機能訓練指導員へと広がっていくんじゃないかと思って色々調べてたんですね。私自身が病院のリハビリに勤めていたこともあって、ケアマネージャーの資格をとって次に始めたのが、介護事業です。

新卒採用で入社してくれた若手社員が活躍してくれて3〜4年で介護の施設も7店舗まで広がりましたが、勢いだけでは通用しない現実に直面し、全ての施設がうまく運営できていたとは言えませんでした。当時の失敗もあり、今は2店舗に絞って運営していますが、この挑戦が、オンアンドオンの事業領域をさらに広げるきっかけになりました。

閉鎖した施設の「救済」から始まった児童福祉の挑戦

そしてまたある日、放課後等デイサービスで児童の授業が始まるということになり、児童養護施設にボランティアに行った経験がとても楽しくて、こどもの事業を始めることを考え始めました。

新卒採用で出会った仲間も、やりましょう!と積極的になってくれて、ゼロから学ぶために30社以上に電話をかけ、ボランティアで現場を体験。泊まり込みで学んだ社員もいました。そしてついに1店舗目を立ち上げることになりました。

ちょうどその頃、長野や新潟で閉鎖した施設を引き継いでくれないか、という相談をもらいました。突然の閉鎖で子供や職員が行き場を失いかけていたのです。児童福祉の事業を引っ張ってくれていた当時の所長が覚悟を決めて現地に飛び込み、市の職員さんと一緒になって、保護者の方々の不安の声を受け止めながら再生に取り組みました。

覚悟を決めて頑張ってくれた社員と、元々施設に勤めていた職員が困っている人を助けようと奮闘してくれて、長野と新潟の施設もどうにか立て直すことができました。

生涯に寄り添うワンストップサービスの確立

整骨院の創業、介護事業への挑戦、児童福祉の救済を経て、私たちが目指すべきなのは「一生涯に寄り添うワンストップサービス」なんじゃないかと考えるようになりました。

 

一般的には同一業態を横に広げていく方が、企業の成長としては早いです。でも「自分たちがやりたいことってそうじゃないよな」と思い、1人の子供が成長していくフェーズに合わせて業種業態を開発していきました。今では福祉の事業だけで8業態を展開しています。

 

これからも根本となる「一生涯に寄り添うワンストップサービス」という軸はぶらさず、就労支援や医療との連携などを目指していこうと思っています。

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